会員の皆様には、健やかに新しい年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
昨年は、新型コロナウィルス感染拡大のなか、日本のみならず世界の人々までも感染症に怯え、苦しめられた一年でした。
それだけでなく、日本の各地で豪雨や一連の台風による災害にも見舞われましたが、今や、どこに住んでいても、誰であっても被害を受けて不思議はないと思います。近年、気候変動の影響に伴い非常に強い雨が降るようになり、毎年発生する豪雨災害、さらに南海トラフ地震による津波の危険度も高く、わがこととして防災・減災に備えなければならないと思っています。
山地災害も各地で発生しました。被災された皆様には心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を念願しています。
国においては、このような災害を最小限にとどめ、迅速に回復させることを目的に、今年度で終了となる「防災・減災、国土強靭化のための3ケ年緊急対策」を、更に強化し、「5ケ年、15兆円の規模」で取り組むこととしました。この対策を確実に山地の復旧や予防、流木対策、災害に強い森づくりなどの「緑の国土強靭化」、災害に強い丈夫な林道整備などを通じた森林整備へとつなげていかなければなりません。当協会としても、全力で治山林道の大幅な予算獲得が実現できるよう汗をかいてまいります。
また、我々地方・森林関係者の長年の悲願であった森林環境譲与税が創設され、一昨年から譲与が始まりました。今後、適正な森林整備、しっかりとした治山林道への更なる取り組みが求められています。
令和3年新春を迎え、当協会職員一同気持ちを新たにし、コロナに負けず、治山林道の推進、加えて技術の向上に努めるとともに、普及啓発にも積極的に取り組んで参りたいと考えておりますので、会員各位の皆様の御支援とご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝と一層のご活躍を心より祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。