会員の皆様には、健やかに新しい年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
近年、全国的に集中豪雨・台風が数多く発生し、局地化・激甚化しており、このような異常気象は明らかに常態化しつつあります。
災害は「新たなステージ」に入ったと覚悟しなければなりません。
昨年もまた大きな災害が数多く発生しました。特に、9月10月と立て続けに大きな台風(15号・19号)が日本に上陸し、関東地方を中心に東日本各地に大きな被害をもたらしました。台風19号では、阿武隈川や千曲川など各地の大河川が決壊するなどし、死者・行方不明者100名を超える被害をもたらし、山地災害も各地で発生しました。被災された皆様には心からお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧・復興を念願しています。
国においては、このような災害を最小限にとどめ、迅速に回復させることを目的に、一昨年、「防災・減災、国土強靭化のための3ケ年緊急対策」として7兆円の事業に取り組むこととしました。本年がその3ヶ年の最終年となりますが、この対策を確実に完了すること、また3ヶ年以降における対策を緊急的対策のみならず抜本的な対策と併せて継続することが強く求められます。当協会としても、全力で要望活動を行っていく必要があろうかと思います。
また、我々地方・森林・林業関係者の長年の悲願であった森林環境譲与税が創設され、昨年9月から市町などへの譲与が始まりました。令和2年度には当初予算額以上に前倒し交付することが決まりました。今後、適正な森林・林道整備、しっかりとした治山治水への更なる取組みが求められています。
令和2年新春を迎え、当協会職員一同気持ちを新たにし、計画的な森林整備、治山・林道事業を推進し、加えて技術の向上に努めるとともに、普及啓発活動等のソフト対策にも積極的に取り組んで参りたいと考えておりますので、会員各位の皆様の御支援とご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝と一層のご活躍を心より祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。