会員の皆様には、健やかに新しい年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
災害列島とも呼ばれる我が国ですが、昨年も九州北部などで大きな災害が発生しました。
今後も引き続き森林の防災機能の強化を図るとともに、これまで以上に災害に強い県土づくりに努めなければなりません。
兵庫県では、県民緑税を活用した「災害に強い森づくり(第3期対策)」に取り組むとともに、「山地防災・土砂災害対策5箇年計画」により治山ダムを計画的に整備するなど、集中豪雨や地震等の災害を未然に防止し、県民の生命・財産を保全する対策を積極的に進めておられます。
一方、県内の木材需要は、(協)兵庫木材センターを含めた製材工場等に必要な原木供給に加えて、近年の大規模な木質バイオマス発電施設の稼働等に伴い、原木需要の増加が見込まれており、低コストで安定的な木材生産のための林道、路網等の基盤整備が喫緊の課題となっています。
明るい話題があります。来年度税制改正において、我々地方・森林・林業関係者の長年の悲願であった森林環境税(仮称)が創設されることが決まりました。私も大きな仕事の一つを成し遂げた想いです。
市町村などに譲与されるのは平成31年度から( 最初は全国で2 0 0 億、最終形は600億)ですが、国民への課税は平成36年度からです。 平成31年度からの新たな事業実施に向けての万全の備えが必要とされています。
今後とも計画的な治山・林道事業を推進するため、当協会は、予算確保のための陳情・要望活動に努めるとともに、普及啓発活動等のソフト対策にも取り組んで参りたいと考えておりますので、会員の皆様の御支援とご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝と一層のご活躍を心より祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。