会員の皆様には、健やかに、新しい年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
我が国は自然災害が多発する列島上に位置し、近年、台風や梅雨前線による豪雨災害、地震や津波、火山の噴火といった様々な自然災害が頻発しており、これまで以上に災害に強い県土づくりに努めなければなりません。
台風は、毎年約20~30個が発生し、そのうち10~20個が日本に接近し、さらに数個が日本に上陸するといわれています。昨年は、26個の台風が発生し、6個の台風が上陸しましたが、その中でも8月には、観測史上初めて東北地方の太平洋側から上陸した台風10号は各地で大雨を降らせ、北日本を中心に激甚な被害をもたらしました。
梅雨前線による豪雨災害では、6月に停滞した前線に次々と低気圧が通過したことから、九州地方を中心に土砂災害や浸水による被害をもたらしました。
また、地震災害では、4月に熊本県を震源とする震度7クラスの大きな地震が連続して2度発生し、人的被害や建物倒壊等の多くの被害が発生しましたし、10月には鳥取県中部を震源とする地震が発生し、また11月には福島県沖を震源とする地震が発生し、この時にはいち早く津波警報が発令され、6年前の東日本大震災の光景が脳裏に蘇えった方もあったのではないでしょうか。
これらの災害により被災された皆様には、衷心よりお見舞いを申し上げます。 このように我が国は様々な自然災害の常習地帯であり、今後も発生が懸念されるこれらの災害から県民の生命、財産を守るためには県土を強く、かつしなやかにする必要があります。
そのためには、治山事業などのハード対策を着実に実施することに加え、地域住民が災害に備えた知識を持ち、災害発生時に的確に行動できるよう、地域の防災力を高めることが必要であります。
当協会は、今後とも計画的な事業推進に協力するため、予算確保に努めるとともに、会員の皆様と協力しながら、普及啓発活動等のソフト対策にもしっかり取り組んで参りたいと考えておりますので、今後ともご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝と一層のご活躍を心より祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。