会員の皆様には、健やかに、新しい年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
地震大国、火山大国と呼ばれる日本列島は、東から太平洋プレートに、また南からはフィリピン海プレートに押され、世界でも有数の地震と活火山のエネルギーが解放される地域に位置しております。
昨年もまた全国各地で地震が発生し、火山活動では、6月の口永良部島、7月の箱根山大涌谷周辺、8月から9月にかけては桜島、阿蘇山と列島各地で活発な噴火活動が見られました。また、毎年のように恒常的に起こる豪雨災害も発生し、特に9月には台風18号から変わった温帯低気圧が各地に大雨を降らせ、茨城県常総市では利根川水系鬼怒川の堤防決壊にまで及び、大災害を発生させた映像は私たちに大きな衝撃を与えました。
これらの災害により被災された皆様には、衷心よりお見舞いを申し上げます。
兵庫県においても一昨年、丹波市などを中心に多くの箇所で山地災害が発生しました。当協会では、被災直後から復旧計画の策定や復旧工事の現場管理業務等を県や丹波市当局との協力の下、復旧に向け、鋭意努力させていただいているところであります。
わが国は豪雨等による気象災害に常習的に襲われていますが、近年、これまで経験したことのない未曾有の集中豪雨が発生しており、これまで以上に災害に強い県土づくりに努めなければなりません。
国土を強く、かつしなやかにし、また兵庫県の「第2次山地防災・土砂災害対策5箇年計画」を着実に実施することが、今後の地域の安全・安心につながるものと確信しています。国においては来年度に初めてエネルギー特会を財源とした森林整備を図ることとしました。
今後とも計画的な事業推進に協力するとともに、治山・林道関係事業の予算確保にしっかりと努力して参りたいと考えておりますので、会員の皆様のご協力を賜りますようお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。