会員の皆様には、清々しく新しい年を迎えられたこととお喜び申し上げます。
平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
さて昨年は、広い範囲で猛暑となり、地域によっては局地的な豪雨や竜巻による被害が見られました。殊に、7月末から8月初めにかけては、梅雨前線と台風の影響で広い範囲において大気の状態が不安定となり、中国・四国地方では時間雨量が100mm、24時間雨量が400mmを超える猛烈な雨に見舞われ、大きな被害が発生しました。
また兵庫県でも、9月2日に丹波市で1時間に94mmの猛烈な雨を観測、多可町でも午前5~9時の累積雨量が158mmに達し、杉原川が氾濫危険水位を超えるなど各地に大きな爪痕を残しました。
このように近年では、これまで経験したことのない局地的な大雨による被害が増えており、今年9月に国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめた第5次報告書では、人が気候システムに影響を与えていることは明らかであるとしたうえで、温室効果ガス排出量の大幅かつ持続的な削減の必要性について強く指摘しています。
自然災害の脅威に対峙するためには、被害を小さくする減災の考えをもとに、適正に森林を維持・管理することが重要です。
県では、山地防災・土砂災害対策緊急5箇年計画を今年度末で計画通り完了、引き続き第2次5か年計画を策定されます。これらを着実に実施することにより、地域の安全・安心が確保されることと確信しています。
今後もこれらの事業計画の推進に協力し、また治山林道関係事業の予算確保に努力して参りたいと考えておりますので、会員の皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。