皆様には、ご家族揃って新しい年を迎えられたことをお喜び申し上げます。
平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援、ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。
昨年は、21年台風9号災害等により被災した森林の復旧に県は、治山激甚災害対策特別緊急事業、県単独治山事業等で迅速に対応していただき、地域の安全が確保されつつあり、感謝いたしております。今回の災害において平成16年災害を教訓に森林の防災面での機能強化のために実施された「災害に強い森づくり」施行地において、土砂の流出が防止され、これらの施策効果が認められました。これは森林の防災機能の向上には災害に強い森づくりが欠かせないという事ではないかと思います。
今年は、原木集積から製材加工までを一体的に行う大型製材加工施設「兵庫木材センター」が本格的に稼働することとなっています。このセンターは昨年の11月7日宍粟市で竣工式が行われ、今年は原木消費量約10万m³でスタートすることとなっており、25年にはフル稼働の約13万m³を予定しています。このことは、国が作成した森林林業再生プランで掲げている10年後の木材自給率を50%に引き上げるのに、時宜にかなったものと考えます。これらの原木供給を行うためには木材生産コストの低減のための路網整備と効率的及び集約的な間伐が必要です。
まさに県が進めておられる林道周辺の低コスト経営団地の設定によりこのような間伐が行われるものと思います。
今、県民緑税に基づき進められている施策の継続実施と林道作業道の基盤整備や減災に向けた治山対策などの幅広い取り組みを期待しているところです。
最後になりましたが、皆様のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げ、新年の挨拶といたします。