協会からのお知らせ

年頭のご挨拶「新春を迎えて」:(社)兵庫県治山林道協会 会長代行 中田 勝久 (南あわじ市長)

写真:(社)兵庫県治山林道協会 会長代行 中田 勝久

新年あけましておめでとうございます

皆様には、ご家族揃って新しい年を迎えられましたことをお喜び申し上げます。

平素は、当協会の業務の推進につきまして、格別のご支援・ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。

昨年は、県西部から県北東部にかけて大きな災害に見舞われました。最近の災害は、地球温暖化の影響といわれて、局地的な豪雨になりやすく、特に佐用町、宍粟市、朝来市において局地的な豪雨となり、人家、道路、河川、森林等に大きな被害を与えましたが、一日でも早い復旧・復興と地域の安全・安心の確保が必要と思っております。

森林被害につきましては、平成16年の一連の台風による風倒木被害跡地における山地や渓流から土砂、立木の流出などの山地災害が多発しましたが、県におきましては、災害関連緊急治山事業、県単独治山事業等で迅速に対応していただき感謝しているところです。

これらの復旧作業に際し、当協会も現場の巡視や災害査定支援並びに市町復旧計画の策定に協力させていただいたところです。今後も起こりうる自然災害を未然に防止し、生命財産を守るため防災、減災対策の強化を進めていただきたいと思います。

昨年は政権交代があり、2020年に温室効果ガス排出量を1990年比25%減らすと表明し、世界の注目を浴びているところです。このことから、当面は京都議定書に基づき、我が国が削減すべき温室効果ガスのうち、森林が吸収源として担うことになっている3.8%を確実に実施することが必要であり、森林整備の着実な実施が求められているところです。

今年は原木集積から製材加工までを一体的に行う「県産木材供給センター」の操業が予定されており、県産木材の利用促進を図るためには木材生産コストの低減のための路網整備と効率的、集約的な間伐が必要です。まさに県が進めておられる低コスト経営団地の設定によりこのような間伐が行われるものと思います。

今、県民緑税に基づき進められている諸施策の継続実施を強く要望するとともに、林道・作業道の基盤整備や里山の整備、減災に向けた治山対策などの幅広い取り組みを期待しているところです。

最後になりましたが、皆様のご健勝とご活躍を心より祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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